2021.07.20
第35回日本整形外科学会基礎学術集会にシンポジストとしてご招待頂きました
鍼灸学科の井上基浩と申します。
昨年になりますが、大変貴重な経験なので改めて本学ブログに掲載させて頂きます。
第35回日本整形外科学会基礎学術集会が2020年10月15日・16日にオンラインで開催されました。私に与えられた講演テーマは「生体電気・物理刺激による運動器疾患治療の現況」という大テーマの内、「末梢神経に対する電気・物理刺激」という分野でした。私は鍼灸師ですので、「末梢神経に対する電気・物理刺激〜鍼灸医学領域での応用〜」という題名で講演させて頂きました。私の専門は、運動器疾患・症状に対する鍼灸治療の臨床的・基礎的研究で、これまで新たな治療法の開発を主軸に、幾つかのカテゴリーに分けて研究を進めてきました。末梢神経への鍼・鍼通電刺激による疼痛や異常感覚のコントロール、運動機能への影響、また、末梢神経の再生促進も研究分野の1つであり、本講演では時間の関係上、それらの基礎的・臨床的データの一部の紹介と実際の治療法の解説に限定しました。
本学会での鍼灸医学分野の講演は初めてのことです。その意味でも、今回シンポジストに選抜して頂いたことは大変名誉なことで、光栄に存じます。この場をお借りして、大会長の山本謙吾先生(東京医科大学整形外科学分野 主任教授)をはじめ、関係して頂いた先生方に感謝申し上げます。
鍼灸医学の発展、より良いものの後世への伝承には研究が不可欠であり、研究の成果は、結果として臨床や教育に活かされるものと信じ、今後も研究・教育・臨床に邁進したいと考えております。