2021.07.16
初心の言葉
「君はどんな理学療法士になりたいのか?」就職試験の面接でこんな質問をされ、答えられなかった記憶があります。はっきりとした目的意識もなく決めた職業でした。卒業の時、恩師から「患者さんの杖になりなさい。」という言葉を贈っていただきました。以来、この言葉を胸に40年近く理学療法士として臨床に立ってきました。しかし、現実は支えになっていたつもりが、患者さんの言葉が逆に私の支えになってくれていました。「患者さんに感謝され、患者さんに感謝する」日々でした。今振り返ると、やりがいのある、よい職業につけたと思っております。高校生の皆さんは大切な言葉を聞き逃していませんか。
理学療法学科 教授 大島富雄
*写真は臨床に出ていた頃の指導風景(筆者は右から二人目)