宝塚医療大学の今をお届けする宝塚医療BLOG

2021.09.02

臨床現場で学んだこと

理学療法学科の坂本竜司です。私は2009年に理学療法士免許を取得し、その後、公立病
院などで臨床業務を行い、大学教員となりました。臨床現場では、様々な疾病の方への対
応を行ってきました。
特に、股関節や膝関節の人工関節術後の患者様や特定疾患により在宅での生活が困難な
患者様への対応を多く行ってきました。その中で、同じ人工関節を施行した症例において
も、一人一人、主な訴えや身体機能・能力に違いがあること、在宅復帰の要因は様々であ
る事を学びました。特定疾患患者様からは、刻々と症状が進行していく中で、現在の医療
の限界を目の当たりにし、何を優先し理学療法を実施していくべきなのか、私自身患者様
へどのように対応するべきなのか学びました。そのような時には、多くの教科書や文献を
読み勉強をし、養成校時代の先生方や友人、同施設の医師や看護師など職種を問わず様々
な方へ相談し患者様への対応を行ってきました。就職してすぐには、一人の理学療法士と
してできることは限られています。ただ、日々悩みながら患者様に向き合い、勉強をし、
多くの方に助けられながら成長はできます。今現在、私自身が大学教員・理学療法士とし
て日々の業務を行えているのは、多くの患者様や養成校時代の先生方、友人、臨床現場の
先生方のおかげであり、心から感謝しております。