ヘルスツーリズムの研究開発拠点・観光学部「加賀キャンパス(仮称)」開設
~加賀市と宝塚医療大学との基本協定締結について~
 

【発表の概要】
 このたび学校法人平成医療学園 宝塚医療大学(兵庫県宝塚市、学長:岸野雅方)と石川県加賀市は、令和9年4月を目途に宝塚医療大学観光学部の加賀キャンパス(仮称)の開設に向けたプロジェクトの推進等について、基本協定を締結します。これにより、加賀市が国から指定を受ける「デジタル田園健康特区」が目指す健康寿命の延伸構想と連携するヘルスツーリズムの研究開発拠点を整備するなど、地域に根ざした持続的な観光の発展を推進していきます。

【合意事項】(別紙「加賀市と宝塚医療大学との基本合意締結による今後の具体的な連携や目指す成果について」参照)
(1)    令和9年4月を目途に宝塚医療大学観光学部の加賀キャンパス(仮称)の設置を実現させる。
(2)    加賀市は大学キャンパスの設置及び運営が円滑に進むよう、協力・支援し事業推進に努める。
(3)    宝塚医療大学は地域貢献に資する取り組みを積極的に行うこととし、加賀市は宝塚医療大学の取り組みに対して、支援を行う。

(別紙)加賀市と宝塚医療大学との基本合意締結による今後の具体的な連携や目指す成果について

1    宝塚医療大学観光学部の加賀キャンパス(仮称)の開設
 加賀市内の施設を校舎に活用し、観光学部2~4年の学生120人の学修と教員の教育研究活動の拠点となるキャンパスを整備する。
 加賀市内には、起業家やクリエーティブな人たちが多く集まる「かが交流プラザさくら」があり、その中には、金沢大学が拠点を設け観光と医療を結びつけた研究などを行っており、こうした機関との連携による教育研究の拠点としての期待ができる。

2    地域社会との連携推進
 全国有数の温泉地である加賀市での産官学の連携は、すべてのステークホルダーにとってプラスの効果をもたらすと考えている。観光分野に従事する専門人材を育成し輩出することは観光学部の使命です。観光人材不足が叫ばれ、人材がなかなか地域に根付かないという課題解決のため、観光人材学生の育成を産官学で行う仕組みづくりを行い、早いタイミングで地域の企業と学生がマッチできる仕組みを構築する。
    ・山代温泉、片山津温泉、山中温泉という特色ある各温泉地での課題解決型演習、インターンシップによる「実践」の教育機会の場の提供などの協力。
  ・地元地域のホテル・温泉旅館、観光事業者の協力により、観光産業を目指し学修する学生を対象とした支援制度創設の検討(新しい形での奨学金制度など)。
  ・ヘルスツーリズム研究所を設立し、加賀市が国から指定を受ける「デジタル田園健康特区」による構想、加賀温泉郷との共同研究を通じて、ヘルスツーリズムの科学的な研究開発やエビデンスの作成、ヘルスツーリズムプログラムの作成など、ヘルスツーリズムの研究開発拠点を整備し、地域に根ざした持続的な発展を推進する。